2012宮古島トライアスロン③

・Ryu

2012年04月24日 04:27

レース当日

会場へ到着後まず大きなアクシデントに気づく。。。(自業自得だけど)

なんとボトルを宿に忘れてきてしまったのだ

かなり焦りましたが、やさしい仲間たちに助けられボトルを分けてもらいました☆
(本当にありがとう!!)


■スイム

風も弱く波も低く絶好のコンディションだと思いました。

ただ前日は緊張で2時間くらいしか眠れず、

3kmも泳いだことがない私はスイムを泳ぎきるまでは神経はピリピリしてました☆


チームちんすこうでスタート前の記念撮影☆


号砲前に仲間たちと☆


目標タイムは
スイム:1時間10分
バイク:5時間20分
ラン:3時間59分(4時間切り)
総合で10時間30分切り


スイムの苦手な私ですが、通常ならバトルを避けるため外側から泳ぎますが
今回は内側のトップ選手の後ろから泳ぐ作戦を決行!
理由は以下二つ
・速い人たちの流れに乗る(スタート前のバスでのイワサ教官からのアドバイス)
・バトルを避けようと弱気になっているといざバトルに巻き込まれたときにパニックになる。


そして緊張の中午前7:00約1400人がいっせいにスタート!!

私も「っしゃーオラーっ!!」と亀田兄弟なみの気合を入れ海に飛び込む!

コースはまず沖に向かって600m行き斜め右へ、そして1100m進み右にターンし岸まで残りの1300m!

想像以上のバトルで後頭部へのパンチを何度も受けたり、肩を捕まれたり上に乗っかられたり
3kmのうちの約半分はずっとバトルでした。

ただ幸いにもゴーグルが外れるようなことはなく、気合で泳ぎました。

海は透明でサンゴ礁や鮮やかな熱帯魚たちも出迎えてくれ、
少年時代に今よりもキレイだった実家近くの海で無心で泳いでいた事を思い出しながら
ランナーズハイならぬスイミングハイ?のような感覚になりなぜか終始落ち着いてました。
これは初めての感覚でした。

しかし岸に上がった瞬間足がふらつき、隣の方も巻き込み3人で転倒してしまいました(笑)
さすが共に戦っている仲間、笑って許してくれました☆



なんと目標を大きく上回る1時間1分39秒でスイムフィニッシュ!


急いでウエットを脱ぎトランジッションエリアへ。

そこにはスイムの早い岩本さんがちょうどスタートするところで
これを見て今回私のスイムはかなり上出来であることを確信。

背中におにぎりやら補給食やらをパンパンに詰め込みバイクスタート!!

■バイク

スイムが思ったより良かったので調子に乗ってしまう。。。

スタート直後、大先輩の岩本さんに「がんばってよ~」と上から目線(笑)で声をかけパス。

前半の50kmくらいはご近所でもあるナカオくんとほとんど一緒に走行。
自分より速いナカオくんと走れているので「今日の俺イケルんじゃね?」と思い込む(笑)
後でナカオくんに聞くと前半は抑えていたとのこと(私は全力でした)



約80kmくらいだったか、スイムの速いちんすこうジャージを来た師匠君を捕らえ励ましあいながら走る。
しかし師匠君も力尽きたのか
「俺を置いて行ってください」と失速し始める(別に待ってたわけじゃないが:笑)

しかし私もこのあたりから苦しくなりはじめる。。。




ジリジリと暑くなり始め、頭から水をかぶったりしながら走行

前半調子に乗りすぎたため、バイク残り50kmくらいは地獄のような苦しみでした。

ミヤモトさん、モトナガさんに励まされながら抜かされ、
気を取り直して追いかけるも追えずどんどん失速していきました。



少しでも足やお尻の痛みを和らげようと本土から来た方に次々声をかける(笑)
「どこからいらしたんですか~」「何回目ですか~」「もう少しですね~」

よく話しかける沖縄人だと思ったことでしょう
(普段は話しかけないのに何故か今回はよくしゃべる:笑)


沿道ではメカニックの大城さんが大声で応援してくれている
(大城さんありがとう、大きな力になりました)


スペシャルドリンク地点では預けていた補給食が受け取れないというアクシデントもあり、

ヘロヘロ状態でバイク終了。

それでもタイムは5時間15分5秒と目標は達成でした☆


トランジッションエリアではちょうどモトナガさんがランの出発をするところで
「先行くぞ~っ!!」とお声をかけていただきました。(すごい気迫でした)

そして地べたに座りこみしっかりと5本指靴下、シューズを履きトイレをすませラン出発!!


■ラン

ランのスタート時点で記憶では6時間16分ほど経過しておりランを4時間13分で走れば目標の10時間半が切れる、3時間43分で走れば10時間切りも夢じゃない。

走り始めるとやはりバイクの筋肉と違うからか、体は軽くいい感じでした。

しかしそれはほんの一瞬にすぎませんでした

約4kmくらいまではキロ5分30秒以下で走行してましたが、
5kmくらいからは急にフラフラになり体は重く、目の前に☆が飛んでました(笑)



かなり暑く、湿度も高いため体から熱が放出されず、どんどん力がなくなっていきました。

走るのがやっとというようなペースで、エイドステーションまでなんとか走り、
頭から水を何度もぶっかけ、水、コーラを補給、そしてなんとか次のエイドまで、、の繰り返し

持っていたゼリーは体が受け付けなくなってましたが無理やり飲みました。

まだ30km以上もあることを考えると気が遠くなりました。。

そしてあまりの苦しさに、タイムはどうでもよくなってました。

しかしここからは自分との戦い、「絶対に歩かない、歩いたら負け」と言い聞かせ、
一歩一歩前へ進む。。。

トップの選手が折り返してきてすれ違うがトップ選手ですらかなり苦しそうだ。



そしてしばらくすると先を行く仲間たちともすれ違う、
ユウゾウさん、ゴージさん、ハラさん、モウゼさん、ナカオくん、モトナガさん、ミヤモトさん、ケイタさん、ミッチー、キョウコさん。。。

みんなも苦しそうだが励ましのお声をかけてくれる。。。

沿道の応援の方々も暑い中、事前に選手名簿を見ていらしたのか、名前で応援してくれる。

なぜか自然と涙が出てくる。。。

今までの人生、人の役に立つよりも人に迷惑をかけたことのほうが多かったと思う、
フラフラの中そんなことを考えたりしながら折り返し地点へ。。


さぁ後21キロ。。。といいたいところだが。。。もう限界寸前(笑)


復路でもエイドのたびに氷水をかぶり、
補給をしながらゆっくりゆっくり走る。

1kmという距離がこんなに長く感じたのは初めてだった。



後ろを行く仲間とすれ違う
Yukikoさん、腰痛で出場すら危ぶまれていたのに頑張っている。。。
由浅さん、バイクもランも速いのに私の後ろにいるのはスイムでかなり出遅れたのだろうか、
自身も苦しそうなのに私に気合を入れてくれた。。。
タイラさんもいる、速い方なのに私の後ろにいるのは何かアクシデントがあったんだろう(後にパンク2回だというのを聞きました)
師匠君、トウヤマさん、イワサ教官、元丸、珠ちゃん、かぬたんさん、照屋さん、岩本さん、エルシオとハイタッチですれ違う。。。
みんな一生懸命だ!カッコイイ!!ここに来て同じ苦しみ、喜びを共有できていることに幸せを感じた。


最後の5kmは意地を見せペースを上げてみた(それでもキロ6分くらいだが)


念願の完走までもう少しだ☆


念願のゴール!!(ラン:4時間23分59秒)

公式記録:10時間40分43秒。。。目標タイムは達成できなかったが負けなかった(歩かなかった) 



ゴール後はしばらく動けなくなり、芝生に寝転がり空を見上げてました。。。
それがなんともいえないくらいの充足感というか達成感というか、旨く表現できない幸せな感覚でした。

思えば3年くらい前まではメタボでヘビースモーカー。
トライアスロンに興味はありましたが、夢のまた夢の世界という感じでした。

子供たちにも「あきらめない」ということを伝えられる大人になれるといいな。



応援してくれた方々、ボランティアの方々、共に自分自身と戦った仲間達、
支えてくれた家族、丈夫に生み育ててくれた両親、
全てに心から感謝いたします。










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